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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】


「くっ……
 を差し置いて先に果てちまうなんて
 情けないとは思うが……すまない。
 どうにも耐えられそうにない。」

「ううん。
 そんな事ないよ。
 私で気持ち好くなってもらえるの、嬉しい。」

「ああ……が弥勒菩薩に見えて来た。」

そう呟いた秀吉さんの眦から涙が一筋流れ落ち、そんな秀吉さんの姿には信長様も感無量みたいだ。

繋がる2人をじっと見つめる信長様の目は、これ迄のどんな時よりも優しさが満ち溢れていたんだ。


「くうっ……!
 射精すぞ、!
 お前の中に、全部っっ……!!」

秀吉さんの腰がビクンッ…と跳ね上がった瞬間、その熱を受け止めたさんも大きく背を反らし随喜の表情を浮かべていた。



その後、秀吉さんの上から崩れ落ちたさんを信長様の両腕がしっかりと受け止め

「……まだ耐えられるか?
 俺の所願を叶えてくれるか?」

厚い胸に抱えて問えば、さんは微笑んで頷く。

「貴様という女は本当に……」

そして少し切な気な声を漏らし、皆の顔を見渡す信長様の視線は《あの人》へ向けられて止まったんだ。



「では次は……
 貴様の『勇猛さ』と『闊達さ』を与えては貰えぬか?」
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