第15章 爛熟の刻【薄桜鬼】
当然だってそれを感じただろう。
もぞもぞと動き出し、の白くて綺麗な脚が不知火の腰を跨ぐ。
「……手前ェで挿れてみな。」
「ん……。」
不知火が一物に手を添え上向かせると、小さく頷いたがゆっくりと腰を落とす。
くちくちと微かな水音を発ての中に不知火の全部が収まった所で
「んあっ……」
は不知火の肩に腕を廻し、大きく仰け反った。
「気持ちイイかァ?」
「うん……。」
「の好きな様に動いてみろよ。」
「……良い…の?」
「ああ、勿論。
……構わねェ。」
不知火に促されたの腰が前後に揺れ始める。
あの立派な一物を根元まで咥え込んでんだ。
そりゃ、の一番奥をごりごりと擦っているんだろうな。
「んっ…んっ……ふ……」
どんどんと甘さを増していくその吐息が、明白にそれを物語っていた。
そんなを見上げている不知火の右手が、その桜色に上気する頬を撫でて
「なァ……、口付けてくれ。」
切な気に囁く。
慈愛に満ちた微笑みを浮かべたは、不知火の長い黒髪を絡める様に両手でその頭を抱え唇を重ねた。
それはまるで愛し合う二人がどうしようも無くお互いを求める姿……そのものに見える。
対称的な不知火の浅黒い肌との透き通る程の白い肌。
その二つが溶け合うように重なり上下前後に揺れている。
憎からず想う女が、自分以外の男に跨がって舌を絡め合い腰を振っているのに……
何故か俺は不知火とが堪らなく美しく思えて、その姿から目が離せなかった。