第15章 爛熟の刻【薄桜鬼】
「なァ……?
今、どっちの指が入ってるか分かるか?」
「え……?」
「お前の厭らしいトコを拡げて愉しんでるのはどっちだ…って聞いてんだよ。」
「……………っ。」
「言えねェのか?
じゃあ、抜いちまうぞ。」
「あ……あのっ……
左之…さん……の…」
「言えんじゃねーか。
ほら、ご褒美だ。」
そう言って不知火はの両乳房の先端を指先でぐりっ…と捻り上げた。
「くううっっ…!」
苦悶の表情を浮かべながらも、は歓喜に震えている様に見える。
不知火だけでなく、俺の手でもそうさせているのかと思えばの中に在る指の動きは逸った。
そしてどうやら不知火は視覚を奪われたを、次は聴覚で犯す事にしたみたいだ。
「どっちの指が好きなんだ?」
「……どっち…って…」
「原田と俺、どっちの指が悦い?」
「そんなの……分かんないっ……」
こんな状態であってもまだ恥ずかしいのか、は嫌々をする子供の様に首を振って答えた。
そしてその愛らしい姿は更に不知火の加虐嗜好を加速させて行く。
「へェ……分かんねェか。
じゃあ『同時』に比べてみるかァ?
おい、原田……の脚を持ち上げてやれ。」
不知火の視線から何をしようとしているのか思い立った俺はその行為を想像してごくりと喉を鳴らし、無言でを屈脚させると右膝をぐいと押し上げた。
そうすれば当然の様に左膝も不知火に押し上げられ、俺の指を咥え込んだままの秘部、其所から溢れる愛液でぐっしょりと濡れそぼった後ろの窄まり迄が俺達の視線を捉えて放さねえ。