第4章 感染の時間
「…汗掻いたら熱下がるかな」
「あがるでしょ、そりゃ。
ホントに頭良いの?」
「お預け喰らってる気分だな。
目の前にあるのに手が出せない」
「はいはい、バカなこと言ってないで」
「…冗談のつもりはないんだがな」
スルスルと手を上へと移動させる。
「ストップね」
制する時に触れた手は熱かった。
熱出すと性欲上がるんだっけかな。
「はぁ…。
抜いてあげるから大人しくしてて」
「本気か?」
「嫌なら辞めるけど」
「…嫌じゃない」
否定の言葉を聞くと身体を反転させ、自身に手を這わせる。
「ン…」
熱のせいか、いつも以上の反応を示す。
「っ…赤、羽」
「気持ちぃの?
浅野クンが声出すなんて珍しいじゃん」
片手で優しく包み込みながら、先端にクニクニと触れる。
「あっ…ん…ッ…」
意識を保つ為かシーツをキツく握りしめた。
「うッ…んん…赤羽、もう…」
「イキそうなんだ、早いね」