第3章 風邪の時間
翌朝。
異様な暑さに目が覚めると、妙に額に髪が貼りついていて、身体中が汗でベタついていた。
「だる…」
頭痛いし、喉もなんかイガイガする。
休みたくても親から連絡して貰わなきゃだし、それも面倒かも
「いーや…行こ」
確か今日は全校集会でせっかく学校で浅野クンに会えるんだし。
のっそりと起き上がり、とりあえず汗を流そうとシャワーを浴び、制服に袖を通す。
「時間的に余裕ないし…このまま向こう行くかな」
いつもより回らない頭で結論を出すと、本校舎へ向かった。
途中何度かぶっ倒れそうになり、やっとの思いで本校舎へと辿り着いた。
「カルマ!
大丈夫か?なんかフラフラしてるけど」
列に並ぶと、後ろに並ぶ磯貝が俺の額に触れる。
「へーき」
「全然平気じゃなだろ、凄い熱だよ?
保健室に行って身体休めた方が…」
「へーき」
どんな相手であろうと自分の弱ってるところは見せたくない。