第6章 第陸ノ獄.子守唄
鬼灯と麗紅が一つになった日から、2人は仕事以外でも一緒に過ごすことが多くなった。
現世の人気スポットや、天国の高天原ショッピングモールへお買い物に行ったり。いわゆる、デートである。
今日もまた、2人で現世の某夢の国へ足を運ぶのだった。
「麗紅、ちゃんとついてこないと置いて行きますよ」
「やですっ!ほおず…加々知さんの意地悪…」
麗紅は鬼灯が使っている加々知という偽名を口にし、頬をふくらませる。
年相応の口調になってきた麗紅を見つめる鬼灯の視線は、他人には向けないような優しい色を帯びている。
「…ほら、早くしなさい」
少し赤みがさす顔を見られないよう、前を向いたまま麗紅に手を差しのべる。
「!はい…♪」
麗紅は鬼灯の大きくゴツゴツとしたたくましい手をぎゅっと握り、嬉しそうに頬を染めた。
「加々知さん、どこへ行くんですか?」
「そうですね…麗紅はこういうところに来るのは初めてでしたよね」
「はい!だからすごく楽しみです。加々知さんもいますし♪」
「…それは嬉しいんですが、あまり頻繁に言われると恥ずかしいのでやめてください」
「ふふ、可愛いですね」
ニコニコと笑う麗紅を見て呆れたような顔をする鬼灯。だが、愛する人の笑顔が見れるので内心嫌ではないのだ。
「どこがですか…まぁそれはさておき、激しい乗り物は平気ですか?」
「はい、大丈夫です」
「では…ジェットコースター行きましょうか」
首を傾げてついていく麗紅をよそに、鬼灯は歩を進めるのであった。