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怨みの果てに【鬼灯の冷徹】

第5章 第伍ノ獄.繋いだ手


正直に言いましょう。

かなり、具合がよろしい。

早漏ではないのですが…麗紅に出会ってから自慰もしなけりゃ他の女性ともするはずがありませんので、気を抜いたら持ってかれそうです。
私とした事が、想定していませんでした。

愛する女性と繋がることが、こんなにも気持ちのいいことだったとは…。

「麗紅…大丈夫ですか?」

「んっ、はい…鬼灯様の、おっきくて…びっくりしましたけど…///」

「まぁ、鬼ですからね。人間の倍はあるでしょう」

「…鬼灯様…私…ご主人だった人にされたことがあります」

「…はい、知っていますよ。その上で、貴女を抱いています」

「…あの方との行為は…痛くて…苦しくて…寂しい行為でした…でも、鬼灯様との行為は…あったかくて…気持ちよくて…嬉しいです///」

ふにゃりと笑う彼女は、心底幸せそうに私の目に焼き付く。
それが、私にも移ったんでしょうね。これが、幸せというものか。

「…私も…嬉しいですよ…貴女と繋がれて…」

「あ…鬼灯様の笑った顔…初めて見ました」

「!!…笑っていましたか?私」

「はい。格好いいですね」

自分ではわかりませんでしたが、無意識って凄いですね。
でもまぁ、私が笑顔になるのはこの娘の前でだけなんでしょうけどね。

「ふふ…嬉しい…鬼灯様の新しいことを知れました」

「…物好きな人ですね…貴女のそんなところ、好きですよ」

「っ…不意打ちはずるいです…///」

真っ赤な顔を自分の手で覆ってしまって見えない。
あぁ、隠さないでください。貴女の全てが知りたい。
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