• テキストサイズ

怨みの果てに【鬼灯の冷徹】

第4章 第肆ノ獄.想い


そんな鬼灯を恐れることなく、麗紅は彼の頬に手を添えた。
温かい、優しい手。

「…鬼灯様…貴方は…お優しい方です」

「私が…優しい?」

「はい…だって…いつだって私のことを考えてくれる…いつだって…私のことを助けてくれる…」

触れたら壊れそうなほど小さい手は、少し震えていて。でも、紅い瞳はしっかりとその孤独な鬼を捉えていて。
地獄には似つかわしくない、小鳥のような綺麗な声で想いを告げる。

「鬼灯様…」





















ーーー貴方を愛していますーーー























/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp