第6章 離さない、許さない。
夕食を済ませたハヤトに連れられて、2階にあるお風呂へと行く。
牡丹はここの屋敷で初めて2階のフロアに来た。右がお風呂で左が室内プールと説明された。
お風呂は入り口から高級感溢れていて、扉を開けると脱衣所になっていて、壁と床には宝石が散りばめられ、色とりどりでキラキラとしている。
「今日は一緒に入ろうね。」
「…。」
牡丹は綺麗な脱衣所に心を奪われていて、ハヤトの言葉は聞こえなかった。
ハヤトは服を脱ぎながら、やれやれとした顔をする。
「なんで脱がないの?
僕に脱がされたいの?」
「あっ…!
大丈夫です、自分で脱ぎます。」
牡丹は服を脱ぎ終わり、浴室に入るハヤトの後を追いかけるように服を脱ぐ。
パンツを脱いだ時に白い糸が引いていた。白田、青山、赤川の欲。ハヤトに見られなくてよかったとため息をこぼす。