第5章 離さない、永遠に。
ハヤトの部屋に連れてこられた牡丹はベッドに突き飛ばされてしまう。ネクタイをベッドに結びつけられ、服を脱がされていても抵抗することができなかった。
「今日は上から攻めようかな。」
「ぁんっ!」
胸の2つの膨らみを力強く摘まれ、甘い声を漏らす牡丹。
強く摘んだと思ったら、手のひらで優しく擦ったり、突っついたりして、牡丹反応を楽しむハヤト。
「なるほど…。
やっぱり牡丹は変態さんだね。
強く摘んだ方がいい声で鳴くよね。」
「違います…あんっ!」
「嘘はいけないよ!」
ドンドンドン
部屋の扉が力強くノックされ、執事がハヤトを呼ぶ声が部屋に響き渡る。よっぽど重要な事なのか、声も大きい。
「入れ。
余程のことがなければ部屋に来るなと言ってるが、
余程のことなんだろうな!」
「失礼…いたします。」
執事の人と目が合った牡丹。彼は確か白田さん。しかしハヤトに隠されるように包まれ、直ぐに姿は見えなくなった。
「用はなんだ?」
「お取込み中、失礼致します。」
声が低くなり、まるで御主人であるハヤトを威嚇するように話を続ける白田。
「…ご友人でありました、龍宮寺アキラ様、御両親様が事故でお亡くなりになったと、お電話をいただきました。」
「そうか…。」
「(え…。)」
白田の言葉に理解が出来ずにガタガタと震える牡丹を、優しく抱きしめるハヤト。この状況で優しくしてくるのが、不意打ちで涙をこぼす牡丹。
「アキラ様から預けられた方がこの屋敷に居ると聞いたのですが、本当なのでしょうか?」
「さあな、
わかったから下がれ。」
白田はブツブツと呟きながら部屋を後にする。
ハヤトはもう一度牡丹を抱きしめた。