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荊【R18】

第5章 離さない、永遠に。


「辛いのはわかるよ。
でもそんなに泣かないでおくれ。」

「ありえない…!!」






牡丹にとって、龍宮寺家は家族同然。突然のことに理解が出来ずに泣き叫ぶ。ハヤトも眉間にシワを寄せていたがそれ以上はなかった。









「大丈夫だよ。」

「…えっ…?」









牡丹の髪を撫でたと思ったら、力強く引っ張るハヤト。ハヤトの行動に驚き涙が止まる。








「これからな正式に僕の
奴隷になったから
殺さない程度に遊んであげられるよ。
それこそ、辛いことも思い出せなくなる
くらい気が紛れるからよかったね。」

「なんで…。」









牡丹は逃げられない。

逃げようと足掻いても、ハヤトという荊に捕まり、身動きが取れなくなる。
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