第3章 離さない、汚してあげる。
「さあ、僕の奴隷。
たくさん鳴いてね。」
「きゃっ…」
ハヤトは部屋に着くと牡丹をベッドに突き飛ばす。
「ダメだよ…んっ。」
「やめて…く…んんっ!」
無理やり唇を重ねられる。
舌が唇をこじ開けて入ってくる。
気持ち悪い。
抵抗は虚しくハヤトは舌を絡ませる。
「気持ちいでしょう?」
「ぁ…。」
「とろんとしてるね。」
ハヤトは舌を抜く。
牡丹とハヤトの舌から、いやらしい透明な糸がキラキラと糸を引く。はぁはぁと呼吸が乱れ、顔が真っ赤な牡丹。
ぐたっとした牡丹は抱きしめるハヤトの腕の中が優しい、と不覚にも感じてしまう。
「まだまだこれからだよ?」
ハヤトは妖しく笑う。
その姿は、天使のように眩しいのと同時に悪魔のような恐怖も感じる。天使のような暖かさ、悪魔のような冷たさをうまく伝い分けるハヤトの手の中で踊らされる牡丹。