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荊【R18】

第3章 離さない、汚してあげる。


震える牡丹を見て、ハヤトは笑う。






「そんなに怯えないでよ。
大丈夫今日は昨日と同じことしないよ。」








その言葉に安心する牡丹。
ハヤトは笑いながら話を続ける。







「餓死されては困るからね。
一緒に食べよう。」

「え…。」

「そこに座って。」








ハヤトは隣の椅子を指差す。

牡丹は怯えながら座る。





座ってみた、

よかった。本当に何もされない。ふう…とため息を漏らす牡丹。







「食べたら僕の部屋に行こう。」

「え…?は…はい。」








ハヤトの部屋に行く事の意味を理解していないけど、咄嗟に返事をする牡丹。







牡丹は半ば怯えながら朝ごはんを口にする。口に運んでも恐怖に怯え、お腹は満たされない。

こんな状況では無かったら、美味しいと感じるのだろう。







しかし、恐怖で食べ物の味が一切感じられないのである。
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