第3章 離さない、汚してあげる。
気を失った牡丹の頬を叩き起こすハヤト。
「奴隷は僕より先に寝ちゃだめだよ。」
「ん…。」
「ほら立って。」
牡丹を立たせるハヤトは手首に巻いたネクタイを外す。
頑張って抵抗したのか、手首はネクタイで擦れて血が滲んでいた。
「可哀想に。」
「ぃたぃ…。」
擦れたところを触れるハヤト。途端に痛みが走り、まだ完全に意識が戻りきっていなく、小さく声を漏らす。
「限界か…。
物足りないけど今日はもういいよ。」
「ぁ…りが…とう……ございます。」
何故、ありがとう?ハヤトは疑問に思う。
「寝るんだったら
お風呂は、メイド部屋正面左だよ。」
「はぃ…。」
牡丹は頭を下げ、フラフラとダイニングを後にした。
朦朧とした意識の中、お風呂に入り、メイド部屋に戻る。
ベッドの上には寝巻きが用意されていて、早速着替えて、ベッドに倒れこむ。
そして今に至る。