第2章 歓迎
何度も何度も嗚咽をする牡丹の髪を掴み、ハヤトは顔を上げさせる。
牡丹の顔は涙と涎でぐしゃぐしゃ。
「良いことを思いついた。」
ペロッ
ハヤトは舌で牡丹の涙をすくい取る。
「やっ…。」
突然の行為に身震いする牡丹をよそに、話を続けるハヤト。
「さっき、牡丹の所為で、床に落ちて
食べられなくなったステーキ
責任持って全部食べて?」
そう言い、床に落ちているステーキに指を指すハヤト。
不気味な笑みをこぼす姿に牡丹は再び身震いする。
「ぃや…です…。」
「へえ。僕に口答えするんだ。
お仕置き決定。
まあ、嫌だろうが食べてもらうけど。」
そう言い、牡丹を無理やり立たせるハヤト。
まだ起き上がりきれていない牡丹を、落ちているステーキの所まで引きずる。