第11章 離さない、楽しいな。
牡丹の首元には首輪が繋がれていた。首輪からはリードが伸びていて、リツが握っている。
「あー、この首輪な、犬用なんだよ。オマエにピッタリだろ。」
「ゲホゲホ…外してください…、」
リツは口角をあげ、リードをグイッと引き寄せる。突然の事で顔から床に叩きつけられてしまう。
顔を上げると目の前に『あの写真』を見せつけられる。
…拷問部屋で撮られた写真。
「この写真、オマエだよなぁ。淫乱。」
「ど、どうして、これを…!」
牡丹は咄嗟に起き上がったが、リードが固定されていて、再び勢いよく床に顔を打ち付けてしまった。