第2章 歓迎
急いよく立ち上がり逃げようとする牡丹を見て、ハヤトも立ち上がり、牡丹に近ずく。
「やめて!離して!」
抵抗するが、圧倒的に力では勝てず、すぐに腕を捕まれ身動きが取れなくなってしまった。加減を知らないのか痣ができる程の力で腕を掴まれる。
痛みでさらに涙が溢れる。
「身体で覚えるしかないかな?ん?」
ハヤトは牡丹を床に突き飛ばし、頭を足でグリグリと踏みつける。
「いやぁ!…やめてっ…。」
「見下すって最高だ。
なんて素敵な眺め何だろう。
はははははは!」
頭を抑える足の力が強くなる。
酷いことをしているのに、なお綺麗な顔立ち。
それがハヤトの残酷さを引き立てるのである。