第1章 オレンジ
リヴァイside
『 あなたのいる世界で笑ったこと忘れません。あなたの見る未来を恨んだこともありました。許してください。あなたの声、温もり、態度、愛の全てが大好きです。
そして、それら全てにお別れしなくてはなりません。
さよなら。
PS.生まれ変わったらあなたの声を辿って必ず会いに行きます。
エレン』
手紙の最後の方は書きながら涙を流したと思われる跡があった。
エレンは15年という短い人生だった。
エレンは自分の代わりに俺が幸せな人生をおくってほしい
そう願っていた。
何やってんだ俺は…
エレンは俺を救うために命を落とした。
だったら、俺がエレンに恩返しとしてできることは…
エレンが最後に残してくれた願いを叶えること…
それしか思い浮かばなかった。