第1章 オレンジ
リヴァイside
俺はハンジから受け取った手紙を開いて読んでみた。
『 リヴァイ兵長へ
兵長?元気でいますか?
笑顔は枯れてませんか?
他の誰かを深く愛してますか?
兵長がこの手紙を読んでいるってことは俺は死んでるのでしょうね。
俺、兵長の笑顔大好きなんです。
あなたの笑顔を見ると安心できて。
だから、俺がいなくなっても笑っていてください。
他の人を愛してください。
俺が失った人生を変わりに幸せにおくってください。
それが俺の願いです。
初めて出会った頃、覚えてます?
俺、一目惚れしちゃって、すぐ告白して…でも、兵長も俺のこと好きつて言ってくれて。
凄く嬉しかったんですよ?
それに海を見に行く約束…ごめんなさい。守れませんでした。
大嫌いって言った事も後悔してます。
俺、あなたに最低なことしたまま死んじゃって…
だから、俺より幸せにしてくれる人と愛し合ってください。』