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血の争い【黒子のバスケ】

第4章 信頼関係


体のスピードと話すスピードとの差がありすぎる。けど、それだけ紫原の見た目に騙されてはいけないということになる。そして、結紀は紫原のことをかなりの強敵だと思っている。

その様子を見ていた昴輝は、僅かに苦しげな表情をしていたが、やがてすぐに溜め息をしては気持ちを切り替える。

「ワシの相手は、お前さんか。」

「うるせぇよ。アゴって呼ばれたやつ…。」

「お前までにも、酷い扱いされてるわい…。」

岡村は昴輝にも言われて、またもやショックを受けている様子だった。勿論のこと。昴輝にとってはどうでもいいことなのだ。だがすぐに、岡村の表情が変わった。

岡村は、おぉぉぉ!と低い声、そして迫力のある声をあげて拳を作りだし昴輝に襲い掛かる。その動きを読み切っている昴輝は、軽々と岡村の攻撃を避ける。

岡村が攻撃したときの、風圧が物凄かった。風だけで吹き飛ばされそうになる。昴輝は、爪を長く尖らせ岡村との距離を一気に縮める。

その長く尖らせた爪で、岡村のことを貫こうとした。だが、あんな巨大な体で岡村は昴輝の攻撃をかわしてしまった。ますます昴輝の顔が不機嫌になっていく。

「チッ…。ゴリラのくせに…いい動きしてるな…。」

「ワシの扱いがどんどん、酷くなっていく…。」

昴輝の口の悪さで、ますます泣いてしまう岡村だった。いくら泣いてたところでも、岡村の攻撃する威力など変わらない。頭首になってもいいぐらいの実力者だ。

「おうおう!避けてばっかじゃ、負けんぞ?」

やる気満々で、攻撃を繰り返す根武谷。
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