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血の争い【黒子のバスケ】

第4章 信頼関係


フードを被っているため、表情は分らないものの結紀は、僅かに口元をつりあげていた。昴輝は、知っているのか…というばかりの表情を浮かべていたが何も言わなかった。

「さっさと、この領域から出て行け。ここは、オレ達の領域だ。」

「ワシらは、魂を回収に来たんじゃい。」

昴輝は、普段より低い声で紫原達に言う。だが、岡村からの発言からにすれば、退くきにはならないみたいだ。それも、死神が言う"魂の回収"とは、戦闘を行う言葉でもある。

「そういうわけで、始めようぜ!!」

「っ!!!」

先に動きだしたのは、根武谷だった。根武谷は、彰に拳を作っては攻撃をする。彰は、目を見開きしていたがすぐに、その場から離れる。昴輝は、チッ…と舌打ちをしては不機嫌な表情をしていた。

その時、結紀は昴輝の一歩前に出ては静かに言う。その行動に、少々ばかり驚いていた昴輝。

「頭首、アイツは…任せて下さい。」

「…お前…。」

結紀がアイツと言った人物は、紫原の事だった。昴輝はなるべく結紀を戦闘から避けたかった。何故なら、本当の頭首は結紀で、もしもの事があってはいけないからだ。だが…と昴輝が言葉を漏らす前に、行動に移る結紀だ。

結紀は、右脚に力を入れ紫原との距離を一気に縮める。そして、鋭い右手で紫原の体を貫こうとする。紫原は、見た目よりもスピードがある。結紀の動きを読んだ紫原から攻撃を避け、距離を置く。

「いきなりはなしでしょ~。」
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