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血の争い【黒子のバスケ】

第4章 信頼関係


結紀は、僅かに息を吐き出して立ち上がり、フードを被り昴輝と彰の方を向く。

「…昴輝、彰、行くよ。さっさと、片付けよう。」

「あぁ…分かった。」

「他の皆には、待機させておくよ。もしもの事があってもいいように…。」

昴輝と彰も立ち上がり、戦闘態勢に入る。3人とも瞳孔を細くさせ、死神がいる方向へと走り出した。数分後、3人の視界に3人の死神が見えた。3人は、気配を消し死神の様子を伺う。

「なんじゃい、ワシまで駆り出されるとは…人使い荒すぎじゃい。」

「ちょっと、アゴは黙っててくれない~?」

「アゴとか…笑える。」

「ワシの扱いが、ますます酷いものじゃい…。」

紫原が、ある男に向かってアゴと言ってはめんどくさそうな表情を浮かべていた。そのアゴと呼ばれ泣いている人物は、岡村 健一である。その様子を見て笑っているのが根武谷 永吉だ。この3人が死神だった。

「いつまで隠れてるんだし~!!」

突然と紫原が行動に出た。結紀達が隠れている木に拳で攻撃する。ドガーンっ!と大きな音を立て、その木は大きく傾き倒れる。咄嗟の判断で結紀達は、紫原達の前に姿を現す。完全に気配を消していたのにも関わらず、紫原は見切っていたのだった。

「おうおう!やっと、姿を現したか!」

根武谷、張り切りながらポキポキと手を鳴らし始める。どうやら、いつでも戦闘ができる状態だった。すると、結紀を見た紫原はあれ~?と声を出していた。

「アンタ…この前の奴じゃん。」

「久しぶりと言った方がいいのかな…。」
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