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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


「彰、どうする?」

「堂々と歩いてるのは流石…と言うべきだね。おまけに、厄介なコンビで来たものだ…。」

「…俺達で殺すか…。」

「分かった。僕の合図で始めよう…。」

彰の言葉で、首を縦に振る昴輝。昴輝と彰の2人は瞳孔を細めて警戒をする。勿論、他の吸血鬼達も瞳孔を細めて周りの気配を探っていた。

青峰と火神が徐々に2人に近付いてきた所で、彰は、行こっ!と合図を出して、昴輝と彰は同時に青峰と火神に襲い掛かる。

昴輝は、青峰。彰は火神に相手にした。昴輝と彰はお互いに動きを合わせて、右手を鋭くさせ青峰と火神の体を貫こうとした。

勿論の事、青峰と火神は最初から分かっていたかのように、当たり前のように攻撃をかわす。青峰は、へっと笑っていた。

「やっと出てきたか…。んじゃ、ちゃっちゃと終わらせるか。」

「………最初から分かっていたらしいな。だが、この領域に入ったからには殺す。」

「へぇ〜…、やってみろよ。返り討ちに合わなきゃいいがな。」

「………。」

青峰の挑発的な言葉に黙る昴輝。そう簡単に、乗らないのが昴輝だ。しかし、1度暴走をすると中々止められないのも事実だ。

「君達は、気配を消して侵入してくるっていう方法をどうしてとらない?ただ単に、馬鹿なのか?」

「誰が、馬鹿だ!!」

「…そこに反応をするのか。」

彰は、火神に質問をするが…どうやら火神は馬鹿という単語に反応をしてしまった。その事に呆れてしまった彰だった。
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