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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


フードを被っているから結紀の表情は見えないが、結紀は瞳孔を細くして紫原の動きを観察する。紫原は結紀に向かって殴り掛かる。

それを読んでいた結紀は、右脚に力を入れて素早くその場から離れる。結紀がいた場所は、ドーンッ!という大きな音を立てて大きな穴が出来た。

やはり死神のパワーは物凄い。その大きな穴を見た結紀は息を呑み込む。だが、そう簡単に表情を見せる結紀ではない。

紫原は、不機嫌そうな表情をずっと見せている。よほど、戦闘をさけて魂を横取りしたかったみたいだったと伺える。

結紀は、爪を鋭く尖らせて紫原を斬り裂こうとした。だが、その攻撃にすぐ反応した紫原は結紀の攻撃をかわすのだ。

紫原は、左で拳を作り結紀の腹に向かって殴ろうとする。しかし、結紀は体を捻りその攻撃すらかわす。そして、すぐに紫原から離れる。結紀の動きに少しだけ驚く紫原。

「…今まで、戦ってきた吸血鬼とは違うんだけど~?めんどくさいな~…。」

「…死神にしてはスピードもそれなりにあるみたいだな…これは、これで厄介な相手だな…。」

お互いに観察しながらの戦闘開始となった。

一方で、狼族と対立しようと考えて行動していた昴輝達は、狼の気配を感じては隠れていた。

だが、狼の方で堂々と気配を消さずに歩いて来る2人の姿があった、それは、青峰と火神だった。元々、この2人は気配を消すのは得意ではない。

しかし、実力はとても高いと吸血鬼のなかでは知られている。とても厄介な敵である。昴輝は、2人に睨み付けながら近くに隠れている彰に問い掛ける。
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