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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


その行動に、は?と紫原は声に出しては不機嫌な表情を浮かべていた。

「いい加減にしないと、マジで捻り潰すよ?」

「悪いけど、邪魔はさせない…。魂を持って行かれると厄介だからさ。」

結紀の一言に、紫原の雰囲気が一気に変わる。圧力が物凄く重くなったからだ。普通の奴だったら、紫原の圧力で退いてしまうだろう。しかし、そのような圧力で結紀が退くわけでもない。

マジうざい、という一言を吐き出す紫原は、拳を作っては右足に力を入れて結紀との距離を縮める。早速だが、結紀に向かって殴りに掛かる。

それを読み切っていた結紀は、顔を左に避けては左手を鋭くさせて紫原の体を貫こうとする。見た目は、スピードは無さそうだが結紀の攻撃を避けた。それから紫原が結紀との距離を置く。

「その動き、アンタ…吸血鬼なんだ~。狼もそうだけど、吸血鬼も厄介じゃん~…。」

紫原は、最悪じゃん…と恨めしそうに呟いていた。実は、結紀も死神とはあまり遭遇したくない上に、死神との戦闘も好まないのだ。でも、ここで退き止めないと後から大変なことになるのは分かっていた。

「さぁ、殺し合いしようか。他の仲間達の所には行かせない。」

「あっそ~、だったらアンタを殺すしかないね~。オレの邪魔をしないで~…。」

今回の戦闘では、格闘系が多い。結紀の予想では、死神は大鎌を使って戦ってくるのだろうというばかり考えていたが、どうやら今回は拳系の死神だった。

今回の予想外だった為、結紀は内心的には驚いていたのは本当だ。だが、戦闘は臨機応変ではなくてはいけない。
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