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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


だが、ここで結紀があることに気がついた。死神は大鎌を持っている筈なのに、紫原は持っていないのだ。

「……死神だろう?…大鎌は、どうした?」

「ん~…。出すのがめんどくさいだけ~、捻り潰した方が早いし~。」

どうやら紫原は、大鎌を持っているらしいが、それでも自分の拳で戦おうとする。例え、大鎌を持っていなくても油断はできない相手であるのは間違いない。

「それで、オレからの質問には答えないの~?狼~?それとも吸血鬼なの~?」

「……それは、戦ってみれば分かる…。」

「あっそ~…。じゃあ、やっぱり捻り潰すし~…。」

紫原は、そう言った瞬間に動き始める。右足に力をいれて、結紀に襲い掛かった。スピード勝負なら、急にである結紀が勝てる。瞬時に後ろに下がり紫原から離れる。

「ちょっと〜…、なんで下がるわけ〜…。」

「自分から攻撃を食らうとか馬鹿だけだから…。」

結紀は、冷静に紫原の言葉に答える。だが、紫原はどこかめんどくさそうにしていた為か、結紀に向かって追撃するつもりもなかった。

紫原は、や~めた…と呟き動きを止める。それに気が付いた結紀も攻撃を止めてしまう。やがては、紫原の様子を見ていた。いくら戦闘に出ていようが結紀は、相手が攻撃を仕掛けてこない限りは様子を見るのが特徴だ。

「めんどくさい~…。アンタが、どっちだろうとオレはどうでもいいや~…。あっちから戦闘が聞こえてくるから、そっちに行こう~。」

「……なるほど、ここでの戦闘は止めて、あちらに行こうとするのか…。だが…。」

紫原が行動する前に、結紀が紫原の前に立ち行かせないようにする。
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