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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


勿論の事、結紀は狼の方も気になるがまずは死神の気配がする方向へと走って行くのだ。完全に気配を消して、結紀は死神の姿を確認しようと辺りを見回す。

そして、結紀は人影を見つけて張り込みをする。そこには、身長がかなり高い男子がいた。紫色の髪の毛が特徴だ。それに、その名は、紫原 敦。かなりの威圧を感じてしまう。

「うわ~…ダルいんだけど~…。」

紫原は本当にダルそうな表情をしながら呟いていた。結紀は、警戒心を強め瞳孔を細くしその紫原の観察…いや、監視をしていた。

「ねぇ~、さっきから何、見てんだし~?」

紫原は、そんな事を言いながら拳を作り、結紀が隠れていた木に攻撃をする。目を見開き結紀は、瞬時にかわし、その木から離れる。

「はぁ~?アンタ誰だし?狼?それとも、吸血鬼なの~?」

「……。」

のんびりした口調で話す紫原に対して、結紀は黙ってその観察をしていた。そして、結紀は紫原の質問には一切答えない。質問内容に答えないのか、紫原の表情はどんどん不機嫌になっていく。

「さっさと答えてよ~…。どっちにしろ、魂は貰うけどさ~…。」

結紀は、静かに息を吐き出してはワザと声を低くしては紫原に問い掛ける。

「君に答える義務はない…。去れ、さもなくは殺す。」

「へ~…。じゃあ、捻り潰すし…。」

紫原の威圧は凄かった。だけど、そう簡単に退く結紀ではない。爪を鋭くさせては構える。体格差では、完全に結紀の方が負けている。パワーに関しては、死神の方が強い。一気に潰されてしまう勢いなのだ。
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