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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


「とりあえず、急いで作戦を立てよう。狼族は、どうやって来るかは分からないけど…。」

彰は、そんな事をいいながら机の上に、吸血鬼の領土が描かれている地図を広げる。彰が、皆に説明をしながら指示をする。

その時、結紀が急に椅子から立ち上がり会議室に集まった皆に向かって言う。

「来たよ、狼が…。」

その一言に、各それぞれ行動を起こし始める。ついでになのか、結紀も戦闘に参加しようと動き始めるが、昴輝と彰が止めてしまう。

「結紀は、ここで待ってて。」

「敵にお前の正体がバレると厄介だから。」

「……なんでよ~…。」

2人の言葉に、結紀は頬を膨らませては文句を言ってしまう。その表情から2人にとっては可愛いと思ってしまうが、今はそんな暇がない。

昴輝は、結紀の頭をポンポンと優しく撫でながら、待ってろっと囁くように言って、彰と共に会議室を出て行ってしまった。

こんなことで大人しく結紀が待つ筈はない。結紀は再び目を閉じて、敵である狼の位置を確認する。その時、また違う気配を感じてしまった。その正体とは…。

「……これ、まさか……死神?」

そういつの間にか、死神も吸血鬼の領域に入っていたのだ。やはり、魂を横取りしようと考えていたのかもしれない。そんな事を思った結紀も行動をおこし始める。

勿論、正体を隠すため結紀は、黒いフードを被り顔を隠して会議室を出ていくのだった。やはり、戦闘は誰も避けられないのだ。負ければそこで全てが終わってしまうのだから。
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