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血の争い【黒子のバスケ】

第7章 護るべき者


やがて、オレが判断を間違えた…完璧ではなかった…と赤司は自分のことを責め始める。誰も結果など分かるはずもない。赤司は、自分を責めては何かを掴んだ。

「僕に逆らう奴は親でも許さない…。」

「……せ、い…ちゃん?」

「赤ち…ん?」

赤司の言葉に、その場にいた実渕と紫原は息を飲み込む。赤司の瞳を見れば、固まってしまう。赤司の瞳は、今までよりも冷徹だった。

「敦、悠の魂がどこで消えたか教えて貰いたい。」

「ん〜…、あの場所は、吸血鬼の領土かな〜。」

紫原の話を聞いて、吸血鬼か…と呟いていた。そして、赤司は実渕の方を見て静かに言った。

「玲央、虹村さんたちをここに呼べ。吸血鬼族の領土に攻める。」

「征ちゃん…分かったわ…。呼んでくるわ。」

「僕を怒らせたことを後悔するんだな…。」

赤司の言葉を聞いた紫原は驚愕の表情を浮かべて言葉を失っていた。まるで、これから恐ろしいことが起きると予感をしている。

谷矢の戦闘を終え、着替えた結紀は鳳凰の羽を机の中にしまう。そして、自分の部屋を出て昴輝達がいる会議室へと向かった。

会議室に入るなり、緑間は結紀に伝える。

「フード、嫌な予感がするのだよ。」

「……。」

緑間の一言に結紀の心臓がドクンっと大きく鳴る。それは、結紀も薄々感じていたのだ。胸騒ぎがして仕方ない。その時だった。バタンっ!と勢いよく扉が開かれた。そこには、荒々しく肩で大きく呼吸をしている桜井だった。

「た、大変です!」

「どうした?」

「ほ、鳳凰族がこちらに攻めてきています!」

桜井の言葉に、会議室にいた全員が驚きの表情を浮かべる。
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