• テキストサイズ

血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


だが、すぐに緑間は反撃をする。矢を構え放つ。その矢は、彰の右腕に刺さる。

「うっ…。」

彰は、僅かに声をあげては落ちる。それを見ていた昴輝は目を見開き声を張り上げる。

「彰ッ!!」

「おっと、よそ見していいのかよ?」

そう、昴輝は、よそ見をしてしまった。高尾にとっては絶好のチャンスなのだ。戦いに、よそ見をしてしまったら命取りだ。

高尾の方が行動が速かった。昴輝が行動する前に、矢を構えていた。ほぼ、絶望的かと思っていた時…。

今まで、戦いを見ていた結紀が動き出した。一気に、距離を縮め、高尾に向かって大ジャンプをする。高尾が気づいた時には、既に真横にいた。

高尾は目を見開き驚きの表情を隠せなかった。結紀は、フードで顔を隠している為、見られない。その事を利用して攻撃を開始したのだ。

―――コイツ!?いつの間にッ!?

結紀の右脚が、高尾に襲う。完全に高尾の左横っ腹に当たる。それもかなりの威力だった。

「ぐはっ!?」

高尾は、呻き声を上げ口から血が流れ出す。そのまま、勢いよく地上に落ち、ドーンッ!という大きな音が聞こえてきた。その音に、つられる緑間は高尾の方向を見ると驚きを隠せない。

緑間にとっては、予想外の出来事なのだから…。地上に落ちた高尾に向かって、一直線に攻撃を仕掛けようとする結紀。

「高尾ッ!!」

緑間が、高尾に向かって叫ぶ。緑間の声で、ハッ!とした高尾は、すぐに翼を大きく広げ、結紀の攻撃をかわす。ズドーンッ!という大きな音が響きわたり、その部分は大きな穴ができた。
/ 178ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp