第6章 大人の時間
〈 渚 side 〉
殺せんせーが、
地球を爆破するという3月まで・・・
残り11か月
「・・・今日から来た
外国語の臨時講師を紹介する。」
5月の初めのこの日、
烏間先生から突然新任の先生が紹介された。
「イリーナ・イェラビッチと申します、
皆さんよろしく!!」
殺せんせーを抱き枕のように抱きながら、
キャピキャピと自己紹介をする金髪美女に
皆ざわめきを隠せなかった・・・・
「・・・なんかすごい先生来たね。
しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし。」
茅野も戸惑った様子でその様子をみていた。
ちなみにタコ型生物の殺せんせーも、
金髪美女にベタベタされると
普通にデレデレするようだった。
「ああ・・・見れば見るほど素敵ですわぁ
正露丸みたいなつぶらな瞳、曖昧な関節・・・
私、とりこになってしまいそう♡」
「いやぁ、お恥ずかしい///」
騙されないで殺せんせー!!
そこがツボな女なんていないから!!
・・・なんてツッコミながらも、
僕等はそこまで鈍くない。
この時期にこのクラスにやって来る先生、
けっこうな確率で・・・只者じゃない。