第1章 3年E組の時間
最後に渚くんと話したのは確かーーー
1年生のとき以来だから1年ぶりだろうか。
たまに廊下ですれ違うくらいで、
気づいたらわたしは彼のことを目で追っていた。
「久しぶりだね。
こんなところで、だけど・・・・」
渚くんはちょっとバツが悪そうな顔をしていた。
まさかエンドのE組で再開するなんて
わたしも予想外だった、けど・・・
『よかった、
また 渚くん に会えて・・・』
ほんとに 嬉しくて 安心して
つい本音とともに涙がこぼれてしまった。
そんなわたしを見て渚くんは驚いていた。