第12章 緑の紋章
松『そっ……だよな。 …わりぃ。』
思わず俺が謝ると、櫻井は笑顔で
櫻『別に謝る事じゃないよ。
潤くんたちはどうなの? 一緒に暮ら
してどれくらいだっけ?』
松『1ヶ月ならないけど…
なんつ~か、嫉妬がヤバいというか
今こっちで働きはじめててそこで前の
シェアハウスで一緒だった日本人と
再会したとかで…』
櫻『へぇ~。 潤くんってそんな嫉妬
深いタイプなんだ?
…ずっと中学から想ってた人なんだっけ?』
櫻井は頬杖つきながら笑ってそう言う。
中学で出会って、再会までにも時間がかかったし
再会してからも彼への気持ちは大きく
なるばかりで…。