第10章 アンダルシアに憧れて
そんな会話をしていると慌てたように
彼がやってきて涼介の荷物を渡す。
松『この人も? ダンスやってるの?』
涼『いや。 やってないんだけどね出来
ちゃう系なんだよね?
絵描いたり全体的にボ~っとしてて
インドアなんだけどね。』
俺が聞くと、涼介の方がそう答える。
大『いや。学祭でやったダンスとかで
しょう? 別に出来ちゃうわけじゃ
なくてそれなりに努力してますからね
』
そう言って大野は照れたように笑って
うつむいた。
…やっぱり可愛いな。
そんな事を思って赤くなった横顔を
見つめていた。