第7章 マルベーラの海岸
『ママ! やっぱりそうだったのよ。
凄い!』
そう言って近づいてくる方を見てみると
白い犬を連れた、彼女とそっくりな金髪
美人がいきをきらしてきた。
大『あの… 俺の個展を見にきてくださ
ったんですか?』
何だか2人で興奮してキャッキャいって
るからそう声をかけてみる。
『あっ…そうなんです。 突然ごめ
んなさい。私、ジュリア。
と、ママのアイリーンよ。 』
話をしてみるとホームステイ先のパパ
の同級生で、家に飾ってあったあの絵
を見て、個展にも来てくれたらしく
さらに俺が描いた犬の絵が亡くしたば
かりの犬とそっくりだったのがあって
パパに俺と会いたいとお願いしていた
らしい。