第7章 マルベーラの海岸
あまりに熱心に誘われて断れず、
ホームステイ先のファミリーも交えて
の食事会をすることになった。
うれしそうに手をふりながら帰って行
く2人に手をふり返しながらボーっ
眺める。
大『もしもし…。マーク?
もう話は…
はい。
はい…
分かりました… いや…ちょっと最近
色々とあってちょっと俺も伺いたいで
す』
自分で言いながら今にも泣きそうになっ
て、早々に電話を切ってグッとかみしめ
天を仰いだ。
そんな自分の気持ちを煽るかのように
激しさを増した波の音だけが響いてい
た。