第1章 アンダルシアの夜
大『だよな。 潤くんはどう…
なの?
彼女とか…結婚とか…』
聞いてみたものの恥ずかしさというか、
妙なドキドキで、またワインをグイッ
と煽った。
松『え~? 彼女?
今は全然だね。 いや今はというか
もうハタチでこっちに戻ってきてから
もう全然だね。
大野さんはどうなの?』
それを聞いて俺は
何だかホッとしていた。
大『俺も、日本ではいたけど
…だからもう 何年も一人だよ。
え? な……に?』
そう言って松本を見るとじっと俺の
事を見つめていて…。
綺麗… だな。
そんな事を思って思わず言葉に詰
まってしまった。