第7章 マルベーラの海岸
二『熱すぎません? 大丈夫?』
大『うん… 凄く… 気持ちいい』
二『良かった。 首の後ろも温め
るといいですから。 目元楽になった
らもう一度絞りますよ。』
そういいながら、二宮はコロコロと
タイヤ付きの椅子を取り出して、向
かいあわせに座った。
大『ホントだ… 目も首も凄い
スッキリ。 楽になったよ。
…ありがとうね…』
二『あの…さ、 ホント俺で良かった
ら話聞きますから。
大野さん…
今、一緒に住んでるのって彼女じゃ
ないですよね…』
大『え… 知ってたの?
…じゃあ、昨日の彼女がって話
自分で墓穴ほってたんだ……』