第7章 マルベーラの海岸
大『…俺、大丈夫だから 二宮さん…』
…医務室?
二『そう。 医務室。 つっても、
学校みたいに誰か先生がいるわけじゃなく
ただベッドと、薬が少しある程度なんだけ
ど。
ほら。いいからそこ、ベッドに座って下
さいよ。』
そう言って、肩を押さえるようにして俺
の事を座らせると、待っててともう一つ
の部屋へと入って行く。
大『ふぅ~…』
ため息を吐いて、遠くを見つめる。
…何か考えるのも疲れてきたけど
早く仲直りしたい…。
二『よいしょ…。 お待たせ。』
二宮は、持ってきたボールをテーブル
におくと、アツアツいいながらタオル
を絞ると俺の目の上にそっと当ててく
れる。