第6章 カタルーニャの森
大『そんなわけないだろ。
ただ俺はパソコンとかゲームとかで、描
いたりとかはじめてで分からないから
教えてもらいたいし…
本当にあくまでも、仕事と勉強のためだ
って』
松『んで。 どこに行くわけ?』
大『…アルハンブラ宮殿。』
松『なんだよそれ…
俺も今度、智さん喜ぶと思ったから
宮殿巡りとか誘おうと思ってたのに』
そんな事を言うと黙ってたちあがると
そのまま出て行こうとする。
大『待ってよ…。 お願い。
俺だって… 朝バスの中から見てて、
潤くんと行きたいなって…
デートに誘おうと思ってたんだよ。』
あわてて、自分も風呂から上がると
そう言って後ろからしがみつくように
抱きついた。