第23章 聖者の行進
それは櫻井が18才の時。
多分、同じ位の年だろうか…。
すっかり諦めたのか、櫻井に手を
握られたままおとなしくついてくると
後部座席へと乗り込んだ。
櫻『俺は、櫻井翔。 18。
父親の単身赴任に着いて来て、3年
位だね』
君は?といったように彼の顔を見る。
櫻『無理に言わなくていいんだ…』
二『……俺は。
…二宮 ……和也。 16。』
櫻『うん。 二宮くん。
よろしくね。 とにかく、お腹
すいているんだろ。
今から行くと
ころ本当にめちゃくちゃ美味いか
ら楽しみにしててね。』
そうして、二宮の就職先と一人暮ら
し先が決まるまでの間2年間程は、
俺たち3人で一緒に暮らしていたん
だ。