第20章 ラマンチャの男
つかみかかる手をなだめるように下
ろさせるとそんな事を言って抱きし
めてくる。
大『本当に…何を言ってるの?
こんな事やめて? 潤くんに連絡
しなきゃ! 個展の絵も描かない
とだし! お願いだから!』
二『何言ってるんだ。 潤くんって
誰なんだ?』
そう言うとさっきまでのおだやかな
表情は一変して、手の甲で頬を裏平
手打ちしてきて大野はベッドへと
飛ばされてしまった。
二『あ…っ! 智さん!
ごめん。 大丈夫ですか?
俺…あなたの事が好きなんです。
この可愛らしい…顔も
体も… 乳首も… 何もかも
すべて俺だけのもの…』
大『やめて…やだ… お願い…』
恐怖に震える大野にお構いなしに
愛しそうに二宮は顔を体を撫でて
いく。