第19章 エストラマデューラ
大『ごめんなさい。 本当にこういう
の困ります。
彼の事は俺の方から好きになって
俺が彼を好きだから…』
二『そう…ですか。 分かりました』
そう言うと、しぶしぶといった感じで
離れるとコーヒーを一つ自分で持って
行くと席に戻った。
大『すみません…。 』
大野はその場で立ったままコーヒーを
飲む。
二『謝らないでください…。 ごちそう
様でした。』
再びまた背後にきた二宮にカップを
渡されて洗い始めると口元を何かで
覆われた気がした。
*****
二『それでも…やっぱりあなたが
好きなんです。』
薄れる意識の中…そう聞こえた気が
した…