第2章 白い犬
停留所へと着くとやっぱり、男の子も同じ
ところで降りてきて俺たちを追い越して
スタスタと学校の中へと入って行った。
涼『本当に同じだったな。 中学生か
?』
大『そうだね…。』
何となく彼の事が頭から離れず、
ウォルト先生のスペイン語の教室へと
入っていく。
学校では英語とスペイン語とあって
レベルによって分かれていて教室に
入ったら母国語は禁止だ。
とりあえず覚えた挨拶だけをして、
俺たちは急に会話なくあいている
席へと座った。
涼『……』
涼介が肩を叩いてフンフンと、目線を送る
方を見て見ると教室に、さっきの彼が
入ってくるのが見えた。
大『あっ…。 さっきの』
思わず声に出してしまい、あわてて
両手で口をふさいだ。