第2章 白い犬
次の日からは、昼間4時間語学学校へと
通い始めた。
ホームステイ先から学校までは少し距離
があったので、俺たちはバスに乗って
通った。
バスに揺られながらも、流れる風景に
毎日目と心を奪われた。
(…やっぱり、いつか自分でこの町に
戻ってきたいな)
そんな事を考えてながら窓のです外の
一点を見つめていると、停留所に止まっ
て一人の中学生位の男の子が乗ってくる
のが見えて一瞬にして気持ちを持って
いかれてしまった。
大『あれって、日本人かな? ハーフ?
ではないよね?』
思わず、涼介にヒソヒソと聞いてみる。
涼『え? ああ、日本人…だね。
もしかして行き先一緒なんじゃね?』
そのまま彼は、俺からは見えないところ
に座った。