第2章 白い犬
大『ってかさ、涼介…芸能界とか
興味ないの?』
涼『へ? 芸能界?』
大『いや…さ。 涼介の見た目なら
ダンスだけに絞らないで歌とか演技
もやったらいいんじゃないかな~っ
て思って。』
俺がそう言うと、みるみる涼介の顔は
真っ赤に染まった。
大『え? …えと。
…ってかそんなに真っ赤に
なられるとこっちまでハズいんです
けど。』
そう言ってなんとなく変な空気になり
かけて、また二人でデッサンに戻る。
本心で言った事とはいえこのあと本当 に涼介が芸能界に入る事になるとは
思っていなかったけど…。