第14章 ジャポニズム
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涼『着いたよ…。 どう……自分
の家。 覚えてる?』
大『うん…。 覚えてる。
ほんと懐かしいよ。』
そう言って、しばらく家を見上げる
ようにながめていたが両親の声に遮
られる。
母『お帰りなさい。 涼介くんも
忙しいのにいつもありがとうね。
さぁ、2人とも上がって上がって。』
涼『いえ。 俺は何もしてないですよ
すいません、おじゃまします。』
部屋に入って行くと、退院祝いのご
馳走が並んでいる。
大『すげぇ~な。 ずいぶん張り
切ったね母さん。』
ほんとにこっちの事は、学校での事とか忘れてる事もあるみたいだけど、こうして見ている限りではなんの支障もなく思えてくる。