第14章 ジャポニズム
向こうの病院で潤にキツく、自分の
気持ちをハッキリと突きつけたのは
潤には大野のそばにずっといて欲
しいと思ってたから。
でも、松本は結局来なくて…。
大『描いてた絵とかって、みんな向
こうから戻ってこないんだ?』
涼『ああ…。 アトリエに残って
いるものだったら、多分頼んだら
戻ってくると思うから 後で連絡
しとくよ。』
元々、無口でボーッとしている事も
多かったけど、日本に戻ってから
それも更にまして寂しそうな表情も
加わって見ていられないんだ。
大『フリヒリアナ……白い村……
スペ……イン 留学……
ん……あっっ! 痛いっ! ああ…
涼介! 助けて…!!』