第2章 白い犬
その後も、お父さんが俺の為に友人の
工芸品作家を紹介してくれた。
体験で皿の絵付けもして大満足で帰って
くると昼間撮った写真を広げて、スケッチ
ブックを開く。
涼『流石だな…。 もう上手いもんな』
大『そう? 涼介は?もう描いたのか?
ちょっと見せて。』
涼『いや。まあ、俺のはいいじゃん。』
俺が涼介のスケッチブックを開こうとする
と、あわてて閉じて隠す。
大『こら。 いいじゃん、見せろよ。
お前の画力なんてすでに分かってるん
だからな』
そう言ってギャーギャーともみ合いに
なりながらスケッチブックを奪いあっ
て2人してベッドへと倒れこんだ。