第2章 白い犬
そうして、俺と涼介はスペインへと
来ることが出来た。
俺の美術での作品を見ていつも褒めて
くれていた涼介の母が、あとで聞いたら
スペインに行かせたらと進めてくれて
いたらしい…。
まぁ、涼介も自分も行くと言いだしたのは
予定外だったみたいだけど。
涼『やっぱり、実際に見ると違うよな。
街全部が芸術っていうかね。』
大『ふふっ。 本当に素晴らしいよな…
涼介の母ちゃんに感謝だね。』
涼『何だよ…。 俺だって見る分には
ちゃんと分かるんだからな。
でもまあ確かに母ちゃんには俺も感謝
だね。』
涼介は、俺とは逆のいわゆる画伯タイ
プ。分かった風な涼介に俺が笑って
言うとムスっとしてそう言う。
ホームステイ先のお父さんがこのは
白の村と言われるフリヒリアナ
に連れてきてくれて2人で感嘆の声を
あげながら村を一周見て回る。